聴かせ押し

突然始まった、イントロクイズ用語特集です。第1回は、「聴かせ押し」を取り上げます。

聴かせ押しとは、早押しイントロクイズにおいて、音が聞こえた瞬間にボタンを押すことです。読み上げ式の早押しクイズにおける読ませ押しという用語から派生したものです。

イントロクイズの特性として、冒頭のわずかな時間でその曲を識別できる点が挙げられます。それを生かして、確実に解答権を得る目的で聴かせ押しが行われます。自分が知っている曲かどうかを判断する余裕はありませんので、解答権を得た結果、その曲が自分の知らない曲だった、ということもあり得ます。そんな捨て身の行為であるため、極めて限られた状況においてのみ聴かせ押しが行われます。あと1問他の人に正解が出ると自分が失格になる状況や、パネルクイズにおける「アタックチャンス」の問題(あるいはその直後の問題)のように勝負の分かれ目になる状況がその典型例です。

これはマナーの話にもつながりますが、聴かせ押しが失敗に終わるということは、結果的に問題をつぶすことになるという点にも留意が必要です。競技的要素の低い場面では行うべきではありませんし、競技的要素の高い大会のような場面でも、失敗を繰り返すようであれば濫用は慎むべきでしょう。逆に大会をアレンジする側にとっては、ルール設計において、聴かせ押しの連発を想定する(必要に応じてそれを防ぐ設定を行う)べきである場合もあります。

なお、ラントロクイズにおいては、一瞬の音で曲を識別するのがイントロクイズより困難になるため、イントロクイズよりは聴かせ押しが行われにくいと言えます(ただし全くないとは言わない)。それ以外の歌詞読み上げクイズなどにおいては、聴かせ押しが有効な場面はほとんどないと考えます。

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