本舗初音堂の第61回定期会合(4/8/2012)で私が行った企画です。早押しラントロクイズ。
特徴
本企画最大の特徴は、同じ曲が2回ずつ出題されることです。この仕掛けを使ったのは初めてではない(2004年にK.I.P.例会の企画「CRAZY 57 トーナメント」で使用、以下「前回」と表記)のですが、このこと自体が斬新なものとして受け止められたようです。
出題者としては、1回目で正解が出なくても2回目で正解が出れば溜飲が下がるので、普段は出題しにくいような曲も出題できます。解答者としても、これまで聞いたことがなかった曲でも2回目の出題では正解できることがある、というメリットがあります。デメリットとしては、問題数に対して出題できる曲数が少ないので、出題曲の幅が狭くなりがち、ということでしょうか。
前回は同じ曲で2度解答権を得ると罰則があったのですが、今回はそういうのはありませんでした(むしろ積極的に同じ人に答えてもらう形式だった)。
ルール設計
「鉄板宣言」のリスク/リターンですが、得点をいったん預けた上で成功すると大量点が返って来る、という形にしました。考えうる中で最もシンプルですが、これで十分だと思います。
通常の誤答の罰則が3回休みなのですが、その休み中に鉄板問題が出題されてしまうと煮え切らない雰囲気になってしまう(あるいはそれを「鉄板宣言」のリスクとして、宣言がされにくくなってしまう)ことが予想されます。そこでそのような場合の救済として、休み中でも鉄板問題に限り解答権を獲得できるようにしました。一方で、休み中に得た解答権が他の曲だった場合の処分として、Fatal Mistake(致命的誤答)の制度を設けました。この名称自体は、オーダーメイドイントロ選手権3から(無断)借用させていただきました。
また、裏側にあたる「リベンジ宣言」の制度も用意しました。聞き込んでいた曲だけどタイトルが出てこなかったような場合に利用してもらいたかったのですが、適用されることはありませんでした。
このような形式の場合、鉄板問題の正解を(正解で)阻止した人にボーナスが与えられるルールも考えられます。しかし、以下の理由により不採用となりました。
- 「鉄板宣言」を抑制する方向に作用する
- 点数設定によっては「ステルス」(1回目ではあえて正解せず、2回目正解でのボーナスを狙うこと)を誘発する
- 1回目で正解できていない時点でそれほど偉くない(と私は考える)
ただ、これは今思いついたのですが、1回目の出題でスルーだった曲の2回目での正解には、点数を若干上乗せしてもよかったかもしれません。
もう1つ後から思いついたのは、「鉄板宣言」をしなかった場合には2回目の出題で解答権獲得を認めない、という縛りを設けることです。ルールが若干複雑にはなりますが、「鉄板宣言」を誘引したことは間違いないでしょう。
出題
すでに述べたとおり必ずしも解答しやすい曲を出題する必要のない形式ですので、久しぶりに発展問題(?)を多めにしました。当初の予定では、アニメソング、童謡/唱歌、戦時(戦後)歌謡、民謡、クラシック、インストゥルメンタル(映画音楽やイージーリスニング)等幅広いジャンル(かつ従来あまり出題してこなかった分野)の出題を目論んでいたのですが、準備時間等の不足によってほとんど実現できなかったのが心残りです。出題対象の拡大は未来の(あるいは現在の?)イントロクイズにとって必須の課題であると私は考えていますので、今後の企画においてはこの点をいっそう重視していくように努めていきます。